不動産学の魅力 明海大学不動産学部 記事一覧
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不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第68回 生活ルールを全入居者に徹底を 集合住宅 賃借人同士の騒音トラブル
集合住宅における騒音トラブルは、賃貸人・賃借人双方にとって深刻な問題だ。賃借人同士で騒音トラブルが起きても、賃貸人が気づかないこともある。賃貸人をA、賃借人をBとCとし、BがCからの騒音に悩まされている(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第67回 不動産学との意外な接点 音楽の「場」をつくる力ー
私は音楽活動を通じて、「人が集まる場所」には特有のエネルギーが宿ることを肌で感じてきた。 高校・大学とバンド活動に打ち込み、路上ライブにも挑戦してきた中で、ある商店街での演奏経験が特に印象に(続く) -
不動産学の魅力 明海大学不動産学部 第66回 不動産とサウンドスケープ 質の高い空間を「音」が創る
不動産には建物や土地という印象が強くあるが、広く捉えれば「人が暮らし、活動する空間そのもの」を指すと言える。建物や土地といった物理的な構造だけでなく、そこに流れる時間、空気、光、そして〝音〟といった(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第65回 ドア、どーあく ? ドアを新しい視点で考える
不動産学部では2年生から設計演習がスタートする。学年が上がるにつれ、街並みや共有地マネジメントを意識した約50戸の住宅地計画やホテル不動産の開発企画書作成を行うが、その最初の一歩として、作図の基礎的技(続く) -
不動産学の魅力 「不動産を動かす」 キープ&チェンジ時代の曳屋 明海大学 不動産学部 第64回
「曳屋」とは、建物を解体せずにそのままの状態で移動させる建築工法である。私が「曳屋」を初めて知ったのは、テレビ番組で古民家再生プロジェクトを見たときだった。建物は不動産、つまり土地に定着するものだと(続く) -
不動産学の魅力 EV車充電スタンドを設置する問題点 分譲マンション対応が課題 明海大学 不動産学部 第63回
日本では2035年までにガソリン車の新車が販売終了になる予定だ。今はまだガソリンスタンドの方が多いが、国は「電気自動車等の車両の普及と充電インフラの整備は、両輪で進めていくことが必要」としていて、今後は(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第62回 住まいの価値と維持管理の工夫 築年数で測れない面白さ実感
大学の授業の一環で、神奈川県にあるH団地を見学した。H団地は1970年代に日本住宅公団から分譲された600戸からなる高経年団地型マンションである。H団地の住棟は階段室型5階建てであり、エレベーターが設置されて(続く) -
不動産学の魅力 第61回 明海大学不動産学部 防災集団移転促進事業 自分ごとで地域の将来を捉える
6月末に大洗町が開催した第4回「防災まちづくりワークショップ」に参加した。茨城県大洗町の堀割・五反田地区では、72戸を対象に防災集団移転促進事業(以下、「防集事業」)が進んでいる。 防集事業は、災害発生地(続く) -
不動産学の魅力 日常の街並みの意味 見世蔵と間口税の関係で知る 明海大学 不動産学部 第59回
2年次に履修した都市計画の授業で、「見世蔵」と「間口税」の関係について知る機会があった。「見世蔵」は、江戸時代に多く建てられた日本の伝統的な建築様式の一つで、商家や店舗として利用される土蔵のことをい(続く) -
明海大学 不動産学部 第58回 不動産学の魅力 外国人の活躍を支える体制整備 不動産は多様な社会を築く最前線
日本では人口減少が社会全体に大きな影響を与えている。不動産市場においても、住宅需要の低下や空き家の増加が深刻な課題だ。このままでは地域経済の縮小に歯止めがかからず、社会全体の活力も失われる恐れがある(続く) -
不動産学の魅力 明海大学不動産学部 第57回 不動産投資の国際化とIT ブロックチェーン技術が浸透
ブロックチェーン技術は、情報の透明性、信頼性を飛躍的に高める革新的な仕組みとして、情報化社会において近年急速に注目を集めている。ブロックチェーンとは、取引記録などの情報を暗号技術を用いて分散的に管理(続く) -
不動産学の魅力 台湾の不動産と投資市場の現状 売却益狙いの短期投資が主流 明海大学 不動産学部 第56回
初めて台湾を訪れ、公共交通機関を利用しながら街を巡り、東京と比較して都市のスケールの違いを実感した。道路沿いには高層ビルが立ち並ぶ一方で、一歩路地に入ると築年数の経過した建物や倉庫のようなビルが目立(続く) -
不動産学の魅力 ひばりヶ丘駅北口再開発の影響 不動産価格は本当に上がったのか? 明海大学 不動産学部 第55回
不動産学を学ぶ前、私は「駅前の再開発が行われれば、駅周辺ならどこでも必ず地価が上がる」と思い込んでいた。だが、ゼミで実施した「ひばりヶ丘駅北口の再開発が不動産市場に与えた影響」の研究結果を通じて、そ(続く) -
不動産学の魅力 リゾートマンションから考える 投機的開発を防ぎ、持続可能な社会 明海大学 不動産学部 第54回
新潟県の湯沢にスキー旅行に行くと、巨大なリゾートマンション群が建ち並んでいる姿が気になる。調べると、1985年から湯沢地区のリゾートマンションブームが起こっている。空前のスキーブームでホテルの予約が取り(続く) -
不動産学の魅力 少子高齢化が進む地方都市 多世代共生型開発と再生で活性 明海大学 不動産学部 第53回
人口減少や高齢化といった課題を踏まえる地方都市に対し、地方都市の特性(自然、スペース、伝統)を最大限に生かして、現代のライフスタイルに合った不動産開発を行うことで、少子化が進む地方都市は活性化できると(続く) -
不動産学の魅力 ZEH賃貸マンション 普及と営業職の教育 明海大学 不動産学部 第52回
現在、世界的に不動産分野におけるESG投資が進められている。不動産分野では、Eを示す環境(Environment)が中心であり、実質的なエネルギー消費がゼロの物件(ZEH)の普及が図られている。また、近年においては、商業(続く) -
不動産学の魅力 管理不全土地・建物管理制度 周辺の治安維持、美観の向上に 明海大学 不動産学部 第50回
不動産学の魅力の一つは、不動産と法律が密接に関係していることを学べることである。法律の解釈だけではなく、現実の不動産が抱える問題に対し、法的にどのような対処できるかという点をも考えることができるのが(続く) -
不動産学の魅力 地域分散型ホテル 行って知った商店街ビルの活用と課題 明海大学 不動産学部 第49回
ゼミ活動で静岡駅前の商店街で展開されている「ビル泊」を訪問し、運営を行っているCSA不動産の方にお話を聞いた。「ビル泊」とは、商店街のビルの空室をリフォームし、分散型の宿泊施設として再利用する事業であ(続く) -
不動産学の魅力 複合商業施設「東京ミズマチ」 魅力的な場所づくりのポイント 明海大学 不動産学部 第48回
私の地元にある「東京ミズマチ」は、2020年にオープンした東京スカイツリーと隅田川の間にある東武鉄道高架下の複合商業施設だ。 高架下の土地は東武鉄道が保有しており、元々は倉庫として使われていた。当時(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第47回 宇都宮LRT(次世代型路面電車) 都市の魅力と生活の質を向上させる
宇都宮市は2023年8月、中心市街地があるJR宇都宮駅西側とは反対側の東口に新たなLRT(次世代型路面電車)を整備した。このLRTは、東口から高根沢工業団地までを約14.6キロ結び、総事業費は600億円を超える大規模なプ(続く)