ニューノーマル最前線 記事一覧
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地理的ハンディ克服に挑む能登半島先端部 〝さいはての地〟の持続可能性 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 最終回 石川県珠洲市
石川県珠洲市。北陸に縁がなければ、その位置はもちろん名前さえ知らない人が多いかもしれない。左手親指の関節を120度くらいに曲げ、石川県北部を構成する能登半島に見立てたとき、指先部分に位置するのが珠洲市(続く) -
ホテル、商業施設の整備が進む富山駅周辺 県内外の需要に応える 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第49回 富山市
富山駅周辺は近年開発や周辺整備により、県内で最も大きな変貌を遂げているエリアと言えるのではないか。 15年の北陸新幹線の開業後、北陸を訪れる旅行者が増えて開発が進んでいる。20年3月には路面電車の南(続く) -
自動車専用道路を軸に整備が進む県東部 奥座敷から玄関口へ 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第48回 福井県大野市
大野市は福井県東部に位置し、その面積は県内最大で東京23区を上回る。中心市街地は市の西部にあり、中心市街地以東の岐阜県との県境までは、面積割合は市域の約87%を占める山林である。現在の大野市中心市街地は(続く) -
「まちなかウォーカブル」が進展する公共空間 充実する都市の日常性 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第47回 名古屋市
コロナ禍で在宅勤務・オンライン授業・宅配購入等が普及し、ウェブ上の活動が急速に日常化し、コミュニケーションのあり方に変化が起きている。移動・交流が制限される中、リアルの大切さが再認識されている。本稿(続く) -
エンターテインメントの発祥地 「おまち」は時の流れと共に 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第46回 静岡市・中心市街地
静岡市民は、JR静岡駅北口の中心市街地の商店街一円を、昔から親しみを込めて「おまち」と言う。休日ともなれば、「おまちに行こう」を合言葉に多くの市民が街に繰り出し、買い物、飲食、散策、イベント等を楽しむ(続く) -
閉館した舘山寺温泉街の高級旅館 打撃を受ける観光地 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第45回 浜松市
21年10月、浜松に衝撃が走った。「ホテル九重」閉館の報道ニュースである。浜名湖に面する舘山寺温泉街にひときわ目立つ大きな旅館が存在している。地元企業である遠州鉄道グループが運営する「ホテル九重」である(続く) -
国の重要伝統的建造物群保存地区 「まちごと」シェアオフィスに 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第44回 岐阜県美濃市
日本の中央に位置する岐阜県、その岐阜県のほぼ中央に位置する美濃市は、清流・長良川の水源や緑濃い山々など豊かな自然に囲まれた町で、1606年頃には現在見られるような城下町に整備された。美濃市の魅力は自然だ(続く) -
昨年7月にオープンした日本最大級の商業リゾート施設 DX推進・広域連携の拠点に 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第43回 三重県多気町
21年7月、三重県多気町で日本最大級の商業リゾート施設「VISON(ヴィソン)」がグランドオープンした。約119ヘクタール、東京ドーム24個分の広大な敷地に、ホテル、産直市場、温浴施設、地域食材を生かした飲食店、(続く) -
世界有数のメーカーが本拠を構える企業城下町 過度な依存から脱却を 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第42回 大阪府門真市、守口市
企業城下町を有する自治体は、その財源の多くを中核企業からの税収に依存しているため、中核企業の業績は、地方行政に大きな影響を与えることになる。中核企業と共に自治体が衰退した例は多く、石炭産業に依存した(続く) -
京都、大阪に近く自然豊かなエリア 増えるグランピング施設 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第41回 滋賀県
滋賀県は、日本最大の湖である琵琶湖の面積が県土の約6分の1を占め、その周りに緑豊かな山々を有する自然環境に恵まれた県である。一方で、京都や大阪のベッドタウンとしての性格も有し、京都や大阪の中心部からも(続く) -
「お宿バブル」後の変化を見せる古都 観光と暮らしの両立へ 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第40回 京都市
神社仏閣、歴史的景観、グルメ等様々な旅の目的を提供できる京都にはコロナ禍前、観光客が押し寄せていた。取引される不動産は宿泊施設、セカンドハウス、投資目的のマンションや町家であった。不動産の取得競争の(続く) -
阪神地区を代表する中核的都市 工場跡地が物流施設へ 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第39回 兵庫県尼崎市
新型コロナウイルス感染症は社会経済に大きな影響を与え、不動産取引市場にも大きな変化をもたらしている。感染症対策による人流抑制等が一部のホテルや商業アセットに少なからず影響を与えていることは否定できな(続く) -
地方創生の新たな形を見せる観光地 ワーケーションの聖地 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第37回 和歌山県白浜町
和歌山県の南西部に位置する南紀白浜は、今、「ワーケーションの聖地」として注目を浴びている。 ワーケーションとは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を掛け合わせた造語で、リゾート地など普段の職場とは異(続く) -
施設の老朽化・低未利用が生じた名勝地 民間活力は公園を変えるか 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第38回 奈良市・奈良公園
奈良公園は、日本で最も有名な都市公園の一つであり、世界遺産に指定された寺社の境内を含み、国の名勝にも指定されているほか、東側には広大な春日山原始林を有している。 奈良公園の成り立ちは明治時代にさ(続く) -
活性化する駅周辺と紙屋町・八丁堀 楕円形の都心づくり 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第36回 広島市
現在、広島市は都心活性化に向けた取り組みを進めている。その代表的な取り組みを紹介したい。 広島市は、「広島駅周辺地区」と「紙屋町・八丁堀地区」を都心の東西の核と位置付け、都市機能の集積・強化を図(続く) -
中国山地の中央に位置する中山間地 林産業への構造転換 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第35回 鳥取県日南町
日野郡日南町は、鳥取県の南西部に位置する林業、農業を主たる産業とし、島根、岡山、広島の各県と接する中国山地のほぼ中央に位置する総面積約340平方キロ、人口は約4000人の中山間の町である。全国でも有数のオ(続く) -
平成の大合併で生まれた2つの町 都会と異なる変化速度 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第34回 島根県鹿足郡
鹿足郡(かのあしぐん)には、島根県南西端の山口県に隣接する吉賀町(よしかちょう)と津和野町(つわのちょう)の2つの町があり、平成の大合併の時代に現在の町を構成した。大部分は山林に覆われ、可住地面積は、吉賀(続く) -
歩道拡幅事業が進む県庁通り 歩いて楽しい空間に再構築 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第33回 岡山市
岡山県の県庁所在地である岡山市は、宇喜多直家が岡山城と城下町の建設を進めたことに始まり、城下町として発展した。備前国内から多くの商人、職人を集めて城下町に住まわせ、このとき山陽道沿いに形成された商人(続く) -
スマートシティ構築に取り組む県庁所在地 着々と進む情報技術革命 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第32回 山口市
山口市は全国県庁所在地の中で人口(人口密度)は最下位レベルであり、山陽本線が市内を通っていなかったことで、明治以後も発展が遅く戦災もなく、中世そのままの街路が今にその面影を残す。 1969年、山口市の(続く) -
瀬戸内海の絶景を誇る観光スポット 自然や地元と共存 一般財団法人日本不動産研究所 ニューノーマル最前線 不動産の〝変〟と〝不変〟 第31回 香川県三豊市
瀬戸内海絶景の1棟貸し コロナ下における生活様式が変化し、それに伴い不動産のあり方も変わってきている。21年1月、香川県西側に位置する三豊市の荘内半島に「URASHIMA VILLAGE」が誕生した。2000坪の土地に3(続く)