不動産取引現場での意外な誤解 記事一覧
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不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編232 借地権付分譲マンションで地代を滞納したら?
Q.借地権付分譲マンションの1室を賃貸仲介する際、借主から「もし区分所有者である貸主が地代を滞納したら、入居者はどうなるのか」という質問を受けました。 A.これは「その賃貸物件が競売に付されたらどうなる(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編231 賃貸物件の抵当権付所有権移転をどう見るか?
Q.賃貸編第228~230回(2月11日号~25日号)では、賃貸物件には抵当権付物件が多く、そのためにも、その物件が競売されたときの競落人(新所有者・新貸主)と入居者(賃借人)との対抗関係の知識が重要だとありました。(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編240 仮換地を転売したときの清算金の帰属先は?
Q.かつては、土地区画整理事業が各地で行われ、その「仮換地」の売買がよく行われていましたが、今でもそのような土地があります。改めて、仮換地の売買とは、どういったものなのでしょうか。 A.「仮換地」の売買(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編239 実測売買での面積増加は地積更正ができない?
Q.土地売買の仲介をする場合、公簿売買と実測売買の2通りがありますが、それぞれの注意点を教えてください。 A.公簿売買については、何といっても、契約後に判明した面積の誤差について、「売買代金の清算をしない」(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編238 違約金は違約があれば即時請求できるものか?
Q.一般的に、不動産の売買契約においては、契約の当事者が互いに「手付解除」ができる旨の約定をしていることから、買主が売買代金の支払いを滞った場合に、まずは買主の「手付解除」が優先されるべきなのかどうか、(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編237 不作為の地役権による空地部分の専用使用は?
Q.売買編第235回(4月1日)では、地役権として、いわゆる「不作為の地役権」を設定できると記載されていました。 A.その通りです。たとえば、その設定の「目的」が日照を確保するためのものであれば、南北に隣接す(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編236 未登記の地役権は承役地の売買で消滅するか?
Q.通行地役権の問題については、よく相続などで、〝被相続人が有していた通行地役権を相続人が相続できるのか〟といったことが問題になります。 A.通行地役権の取得原因は、設定契約で定めるもののほか、譲渡、相(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編235 通行地役権はどのように登記されるのか?
Q.前回までの記述では「地役権」の設定は当事者がかなり自由に定めることができるようですが、あらためて地役権とは、どういうものなのでしょうか。 A.簡単に申し上げれば、「地役権」というのは、一定の目的のた(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編234 通行地役権の設定承諾を得やすくする方法は?
Q.前回、「私道」に関する通行権等の権利義務関係は、民法によって規律されるとありました。 A.そのとおりです。その一例として、囲繞地通行権(民法210条)と通行地役権(民法280条)を挙げましたが、それ以外に特に(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編233 「私道」はどういう法律で規律されているか?
Q.ここ2回ほど「私道」に関する話が続いていますが、そもそも「私道に関する法律」といったものはあるのでしょうか。 A.特に「私道」について定めた法律はありません。「公道」については、道路法や高速自動車国(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編232 通り抜けの位置指定道路は誰でも通行できる?
Q.前回(第231回)の記述を見て、「私道」の問題は、その私道が建築基準法上の道路であるか否かを考えることと、その私道が、近隣住民が通行のできるいわゆる「通行権」のある私道であるか否かを考えることだと思いま(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編231 仲介業者は私道に関し何を知っておくべきか?
Q.宅建業者が戸建住宅や土地の売買の仲介をする場合、知っておかなければならない知識として、「私道」に関する問題があるといわれています。 A.その通りです。それには、大きく分けて2つの視点があって、その1つ(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編230 賃貸物件の競売では入居者で評価が変わる?
Q.前回と前々回(第228.229回)では、賃貸物件が競売に付されたとき、競落人(新所有者・新貸主)と入居者(賃借人)との対抗関係と、裁判所が定める「売却基準価額」がどのように定められているのかを知ることが重要とあ(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編229 競売物件の入札指標となる売却基準価額とは?
Q.前回(賃貸編第228回)、競売物件の売買や賃貸借の仲介をするにはかなりの知識が必要で、特に競売物件の「売却基準価額」がどのように算定されるのかが重要とありました。 A.それは、競売物件を取り扱うには、ま(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編228 賃貸では抵当権と賃借権との関係が重要とは?
Q.かねてより、宅建業に従事する者は、抵当権と賃借権との関係をよく勉強しておく必要があると言われていました。しかし、その問題がどのような場合に生じるのかについては、経験がありません。 A.この問題は、賃(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編227 店舗の改装直後の倒産で工事代金はどうなる?
Q.賃貸用商業ビルなどを建設する場合、キーテナントが希望する仕様の看板や間仕切り、空調設備などを設置する場合に、その費用を貸主側で負担するといったことはありますか。 A.ケースによってはあると思います。(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編226 借主の希望による自己負担での設備の交換は?
Q.建物賃貸借契約を締結し、入居後間もなく厨房やエアコンなどの設備が故障した場合、借主が代償として、新しい設備への取り替えを要求してきたときは、貸主はその要求に応えなければならないのでしょうか。 A.建(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編225 壁紙の自然劣化等も修繕義務の対象となるか?
Q.貸主の「修繕義務」の問題は、前回の判例のように、入居者にとってはかなり厳しくなっているようです。しかし、最近は次の入居者への影響も考えて貸主も随分と気を使っているようですが。 A.そうであればよいで(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編224 和室の畳の取替え時期の判断基準は?
Q.このところ貸主の「修繕義務」に関する話が続いていますが、最も判断に困るのは、和室が「売り」の物件で、借主から契約更新などの際に畳の取り替え要求をされた時です。どのように考えたらよいのでしょうか。(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編223 借主に賃貸物件を修繕する権限はあるか?
Q.前回・前々回の、貸主の修繕義務についてはよくわかりましたが、もし貸主がいつまで経っても修繕しなかったらどういうことになるのですか。 A.そのような場合には、借主が貸主に催告した上で、借主自ら修繕する(続く)