住まいは長寿を支えるか 記事一覧
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住まいは 長寿を支えるか ■10 地域との絆を求めて
かつて、直木賞作家の常盤新平氏(故人)は、「昔ながらの心落ち着く喫茶店と、昼間から堂々と酒が飲める蕎麦屋と、床屋談義のできる床屋がないまちは、まちではない」という趣旨のことを言っていた。13年に81歳で亡(続く) -
住まいは長寿を支えるか ■9 一輪の花から生きる勇気をもらう
マンションや病院建築を手掛けているドムスデザイン社長の戸倉蓉子氏は、人間が健康になる家には三つのポイントがあるという。 第一が「光と風」。陽光や換気のないところにはカビが発生しやすく、〝気〟の停(続く) -
住まいは長寿を支えるか ■8 75歳以上を「高齢者」とする日
日本は現在65歳以上を高齢者としているが、いずれはこれを70歳あるいは75歳以上に変更しなければならない日がやってくる。なぜなら日本経済がこれからも活力を維持し、基礎自治体が財政破たんしないためには、総人(続く) -
住まいは長寿を支えるか ■7 医療費拡大支えるビジネスモデルを
超高齢社会を考える際に外せないのが、住まいを取り巻く地域の問題である。 医師で老年学分野の第一人者でもある名古屋大学の岩尾聡士特任教授は「病院、高齢者施設、自宅など街全体で高齢者を見守る仕組みを早急(続く) -
住まいは 長寿を支えるか ■6 「老いても学べば脳細胞は増える」
各社が研究に本腰 認知症予防に向けた研究が住宅・不動産業界でも本格化してきた。 積水化学工業住宅カンパニーの調査研究機関はこのほど、「生涯健康脳住宅研究所」を開設した。自宅での睡眠や運動、コミュニケ(続く) -
住まいは長寿を支えるか ■5 命の本質が分かれば健康になる
「人生の最終章を迎え、命の本質を全うするために」と題したシンポジウム(写真)が9月3日、東京・信濃町の慶応義塾大学医学部東校舎講堂で開かれた。 (1)なぜ高齢者施設では寝たきり老人が多いのか(2)なぜ健康寿(続く) -
住まいは 長寿を支えるか ■4 住環境に目を向ける医師
住まいと健康をテーマにした催しが10月、相次いで開かれる。6日には日本医師会、日本居住福祉学会、埼玉県住まいづくり協議会の3団体が「住宅政策に医療を、医療政策に住環境を!」と題したフォーラムを共催する。(続く) -
住まいは 長寿を支えるか ■3 五感を刺激し〝健康脳〟に
認知症は長い期間にわたる生活習慣にその発症要因があると見られている。例えば80歳で発症したとすれば、その原因は50歳、あるいは40歳頃からの生活習慣の積み重ねというわけだ。 もちろん喫煙はその有力因子(続く) -
住まいは 長寿を支えるか ■2 認知症予防は世界的関心事
高齢になると認知症を発症しやすくなるのはなぜだろうか。認知症全体の約6割を占めるといわれるアルツハイマー型認知症は脳の中に特殊な蛋白質(アミロイドβ)が蓄積し、そのために神経細胞が壊れていく病気だ(続く) -
住まいは 長寿を支えるか ■1 「長生き3大病」予防へ
厚生労働省は昨年、団塊世代が後期高齢者(75歳以上)の仲間入りをする25年に認知症患者は700万人(15年=約525万人)を超えるだろうと発表した。5人に1人が認知症 これは高齢者(65歳以上)の5人に1人(20%)が認知症(続く)