住まい・暮らし・文化

在宅4.4時間増、リビング関心高く LIXILが暮らし調査

 LIXIL(東京都江東区)は1月18日、コロナ禍における暮らしの変化に関する調査結果を発表した。調査時期は20年12月、対象は全国の30~40代既婚男女、同居家族あり(配偶者+子供)、持ち家(戸建て、マンション)の800人。コロナ禍で以前と比べて家にいる時間が増えた人は23.5%となり、在宅勤務を実施している人(n=233)の場合は32.6%に上った。増えた時間の平均は1日当たり4.4時間だった。

 1人で過ごすスペースとして理想的な空間(複数回答可)は(1)リビング(42.3%)、(2)自部屋(37.3%)、(3)寝室(17.9%)――が上位を占めた。

 同日に行われたオンライン説明会で、同社はリビングに関して「家族と同じ空間に居ながら、1人の時間を楽しみたいというニーズにより注目する必要がある」と説明した。

 新たなファミリールーティン(家族での約束・習慣)で増えたこと(複数回答可)で上位を占めた回答は(1)帰宅したら消毒(44.8%)、(2)定期的な換気(42.8%)、(3)週末にまとめ買い(26.8%)――の順。一方、上位には入らなかったものの、「ベランダ・庭を活用」が6.1%となり、住宅リフォームコンサルタントのYuu(尾間紫)氏は「数は小さいが、コロナ禍が生んだ新しい動きとして注目していいのでは」と指摘した。