ヒューリックは7月19日、東日本大震災を受けて改めて保有するビルにおける耐震、液状化、津波・浸水に対する災害対応性能の安全性を確認し、今後の対応などを発表した。
耐震性能ついては、阪神淡路大震災で震度7を経験し、その後も継続使用している「ヒューリック神戸ビル」を基準として、これより劣るビルの耐震補強工事を実施する。また、液状化マップと照らし合わせた結果、11棟のビルが液状化の可能性がある地盤に位置していることが判明。但し、これらのビルについては建物設計時に液状化の可能性を綿密にチェックを行っており、必要に応じた耐力試験なども実施済み。液状化に強い杭構造などを用いて建設していることからも、液状化による建物への影響はないとした。
水害対策では、受変電設備や自家発電設備を地下に設置している保有ビルの現状を調査の上、想定外の津波に襲われる場合に備えた対策を実施する。
これに加えて、BCP(事業継続基本計画)の見直しとレベルアップにも取り組み、万一、災害で本社機能の維持が難しくなった場合に、関西に拠点を移して資金、管理、経理を中心とした業務が遂行できるよう、必要な体制を整備した。
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