東京商工リサーチはこのほど、「20年3月度不動産業の倒産状況」を発表した。それによると、倒産件数は21件(前年同月比10.5%増)で、2カ月ぶりに前年同期を上回った。負債総額は32億4400万円(同82.2%減)で大幅に減少。19年3月は負債10億円以上の大型倒産が3件発生したが、この3月はゼロだった。負債1億円未満が14件あり、全体の66.6%を占めた。
形態別では破産(19件)と特別清算(2件)の消滅型のみ発生。同社では、業績不振に陥った企業の先行きが厳しいことを浮き彫りにしたとしている。