マンション・開発・経営

関西初のマンション敷地売却制度活用 箕面市が底地所有の定借マンションに

 東京建物と阪急阪神不動産は、事業協力者として参画している「みのおサンプラザ1号館」(大阪府箕面市)の再生事業において、1月31日の区分所有者臨時集会で敷地売却決議が可決され、本格始動することになった。同物件は、「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に定める「マンション敷地売却制度」を関西圏で初めて活用する事例。27年春頃に竣工予定。新たな建物は、箕面市が底地を所有する70年の定期借地権付き複合マンションとなり、現在の区分所有者である箕面市が1~ 3階の大部分を再取得し、地域の核となるにぎわい施設を設置。4~11階の住宅部分は両社が分譲する計画だ。

 同物件は、1979年に箕面駅前再開発事業によって建設された再開発ビル。敷地面積約2900平方メートル、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上8階建て。両社は、阪急箕面駅周辺地区の活性化を図るとともに、地元住民や観光客らが充実した時間を過ごせるような交流施設や地域活性化施設の整備に向け、今後も箕面市との協議を実施する。

 東京建物は、当時日本最大級の建て替えとされた「Brillia 多摩ニュータウン」(総戸数1249戸)などの実績がある。