GA technologies(東京都港区)グループの神居秒算(同)は、中華圏向けに日本の不動産情報を提供する同社運営のプラットフォーム「神居秒算」に問い合わせのあった物件を都道府県・市区町村別に集計した「中華圏投資家が注目する街ランキング(全国版)2024」を同社で初めてまとめた。2024年1月1日~3月31日の期間を対象に集計した。
23年の年間ランキングを見ると、第1位は、利便性や知名度の高さから「東京都新宿区」、第2位は、中華圏国籍の居住者が多い「東京都豊島区」、第3位は、開催を控える大阪・関西万博などの知名度から「大阪市中央区」となった。
23年の年間と上期と下期で分けて見ると、年間ランキングの結果とは異なる傾向が見られた。23年上期では、第3位には、従来から人気の高く湾岸エリアのマンションが注目され、中国からの訪日渡航制限解禁時期とも重なって「東京都港区」が、また、第7位には、中国人居住者の多い「東京都八王子市」がライクインした。
23年下期では、第3位には、都心6区に比べて割安感のある「東京都世田谷区」がランクインし、同様の要因で第5位に「杉並区」がトップ5入りした。
更に、24年1月から3月だけの期間を見ると、23年の年間のランキングとは異なる様相を示した。「東京都以外の道府県の台頭」と「台東区など23区東部への人気」が傾向して見られた。また、特に「福岡市博多区」に関しては、台湾の半導体関連企業の熊本への進出によって影響を受けたと同社は分析している。