三井ホームが2021年に東京都稲城市で手掛けた木造マンション「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」(総戸数51戸)が5月13日、石膏ボード工業会(須藤永作会長=吉野石膏社長)第47回石膏ボード賞「建築賞」を受賞した。同表彰は、石膏ボードの新たな可能性を引き出し、建築文化の発展に貢献した建築作品を表彰するもの。
「モクシオン稲城」は、京王電鉄相模原線稲城駅から徒歩4分に立地するRC1層と枠組壁構造4層の混構造の5階建てマンション。告知仕様の石膏ボードで木材などを覆うことで耐火性能を高める「メンブレイン型耐火構造」と設備系などの課題解決や、第三者見地から現状の調査報告をまとめたエンジニアリング・レポートを作成し、鉄筋コンクリート造と同等の減価償却年数47 年を実現したほか、融資基準の改訂や家賃設定など、木造マンションというビルディングタイプの提示や、RC造と同価値の木造建物の実現が評価につながった。