彼方の空 記事一覧
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彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇169 〝住む〟と〝泊まる〟融合 リアテクノロジーズ 再び脚光浴びる民泊
「〝住む〟と〝泊まる〟を区別する意味は必ずしもないかも……」と語るのはレジデンシャルホテル(レジホ)の一括運営代行を手掛けるリアテクノロジーズ社長の橋野宜恭(はしのよしたか)氏。賃貸マンショ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇168 薄れる景気刺激効果 福祉強化を賃貸で 住宅政策転換は今
夜遅く、酔って帰るときに思うのは「帰るところがあるということはしあわせなことよ」という自虐である。若い時は乗り換えが面倒だとか、駅から遠いとか嘆いたものだが、どんなに遠くても、たとえ危なっかしい足取(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇167 住宅価格が下がる魔法 黒木税理士「消費税2%に」 税率下げても税収変わらず
不動産経済研究所の調査によれば、昨年1年間に売り出された首都圏新築マンションの平均価格は7820万円だった。都県別では東京23区が1億1181万円(23区以外は5890万円)、神奈川県は6432万円、千葉、埼玉は5500万円~(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇166 諦めない人口減少 マインドチェンジも デザイン構想力が鍵
「経済現象の7割は〝人口減少〟で説明がつく」とエコノミストの北井義久氏(前・日鉄総研チーフエコノミスト)は言う。GDPの約6割は個人消費だから人口減少が経済に与える影響の大きさからしてもっともな説である。(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇165 一部屋運動が加速か 命を守る住宅政策へ 断熱・耐震化を補助
「かつては景気刺激が目的だった国土交通省の住宅政策が庶民の健康と命を守る方向にはっきり変わり始めた」――と語るのは一般社団法人健康・省エネ住宅を推進する国民会議理事長の上原裕之氏。 ◎ ◎ (続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇164 コンサルと不動産鑑定 連携強化に活路か 難解な〝最適解〟
不動産コンサルティングと鑑定はどう違うのか。どちらも依頼を受けた対象土地で最有効使用を見つける仕事だ。しかし昨今は産業構造の転換、IoT技術の進化とスピードの速さ、環境意識の高まり、更には建築費の高騰も(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇163 北澤商事、創業70年へ 地域に貢献し、共に歩む 豆まき式に見た地元パワー
よく〝地域と共に歩む〟という言い方をするが、来年創業70周年を迎える東京・西新井の北澤商事(北澤敏博社長)は間違いなく、その地域と共に歩んできた。 西新井にある関東厄除け三大師の西新井大師で2月2日、(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇162 楽しくお別れ 心に沁みた役員挨拶 語りつくせぬ思い出
「人生楽しんだもん勝ち」――アールシーコア創業者、二木浩三氏はこの言葉をよく口にした。ときに真顔で、ときにため息まじりに。深い感性を忍ばせたログハウスのBESSシリーズは「暮らしを楽しむための道具」とはし(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇161 Rebaseの職場視察 〝談笑〟効果を実践 楽しく生産性向上
オフィスのあり方が変わった。今でも部署ごとにデスクを対向させて社員同士が向かい合い、端に上長の机を配置する〝島型レイアウト〟の会社も少なくはないが、要は組織における人間関係のあり方が変わってきたのだ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇160 ひと・住まい・感性 住文化研が新刊 ユーザーに警鐘
発足して今年3年目を迎える一般財団法人ひと・住文化研究所(鈴木静雄代表)は近く、書籍第2弾を発刊する。題名は『思想なき住まいが日本を滅ぼす(仮称)』(プラチナ出版)と過激だ。執筆は鈴木代表のほか文明(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇159 今年の不動産業 信頼は誠意から 4部門が抱く華
不動産業は開発、流通、賃貸、管理の4部門があるが、何といっても華やかなのは開発だろうか。駅前の風景を一変させるタワーマンションや商業施設、ホテルを出現させ、近年は郊外に巨大な物流施設やデータセンター(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇158 不動産業界の未来 動き始めたエージェント制 何が信頼をもたらすか
総務省調査によれば、今から四半世紀後の2050年には日本の人口が約1億人となる。そしてその半数が20~64歳の現役世代。残る半分は0~19歳(1000万人)と65歳以上の高齢者(4000万人)となる。つまり、現役世代1人が非(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇157 故 二木浩三氏を偲ぶ アールシーコア創業者逝く 〝オアシス業〟が遺言に
自宅用ログハウスを展開するアールシーコア(BESS)代表取締役会長の二木浩三氏が24年12月11日、肺炎のため東京・世田谷区の自宅で亡くなった。77歳だった。二木氏は85年にわずかな同志と共に会社を設立。住宅市場に(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇156 シリーズ・「素朴に問う」 千々に乱れる社会 不動産業は何をすべきか
政治、経済、家庭、SNSと千々に乱れる現代社会。国民生活の基盤といわれる不動産業は今、何をすべきだろうか。「一生に一度」「人生最大の買い物」と言われる住宅部門が率先して国民に寄り添う姿勢を示せば社会を(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇155 シリーズ・「素朴に問う」 人恋しい時代だから なぜ今〝人材〟なのか
近年、リノベーションを起こすのは「若者・よそ者・ばか者」だとか、会社が求めるのは指示待ち人間ではなく、自ら行動するチャレンジ精神をもった人間などと言われるようになった。 リブラン創業者の鈴木静雄(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇154 シリーズ・「素朴に問う」 自我を自分と思うから なぜ単身化が進むのか
単身社会が日本の閉塞感を増している。本紙も〝お一人様〟社会が賃貸市場にもたらすリスクを取り上げていた(10月15日号1面)。 なぜ今、日本で単身化が進んでいるのか。隣国の韓国、中国もそのようだが(本コラ(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇153 シリーズ・「素朴に問う」 根強い所有志向も原因 なぜ空き家は増えるのか
なぜ空き家(利用目的が決まらない持ち家)が増えるのか。それは、「子供が親の家を継がないから」というのが最もシンプルな解答になる。実家が空き家になる具体的ケースで多いのは「両親とも亡くなって家を相続した(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇152 人間の確信 資格者の行動規範に照準 FRPが推進セに提言
一般社団法人不動産流通プロフェッショナル協会(FRP、真鍋茂彦代表)はこのほど、不動産流通推進センターに対し、24(令和6)年度の提言を行った。 第1は、自治体が空き家活用に公認不動産コンサルティングマス(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇151 日中韓居住問題国際会議 薄れる結婚願望の背景は 3カ国共通の単身化社会
第21回日中韓居住問題国際会議が11月1日、2日の二日間に渡ってオンライン開催(対面会場は名古屋の中京大学ヤマテホール、同時通訳付き)された。今回は人口構造の変化に焦点を当て、持続可能な居住環境を実現するた(続く) -
彼方の空 住宅評論家 本多信博 ◇150 私ではない私へ 社会も人間も変わるとき デジタル民主主義の基盤
量から質へ、所有から利用へ、モノからコトへ、ハードからソフトへ、フローからストックへ――などパラダイムの転換を促すスローガンは多い。新築戸建て市場では自宅用ログハウスを展開するBESS(アールシーコア)のブ(続く)