酒場遺産 記事一覧
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酒場遺産 ▶64 池袋 酒場ふくろ 創業70年、朝から飲める酒場
1953年(昭和28年)創業の池袋を代表する老舗酒場である。創業当時はバラック、現在はビルとなったが、商売の姿勢は創業時と変わらないという。池袋西口の東武百貨店と東京芸術劇場に挟まれた駅前ディープゾーンの2(続く) -
酒場遺産 ▶63 立石 いせや総本店 立石支店 西と東のいせや
久しぶりに京成立石に行った。城東の「酒都」として名を馳せた立石だが、駅周辺の再開発に向け、昭和遺産のんべい横丁は更地となり、駅前立石仲見世アーケードもシャッター街となりつつある。なんと愚かなことをす(続く) -
酒場遺産 ▶62 豊橋 和乃家 昭和にタイムスリップした街並み
豊橋駅西口を降りると右手方向にバラック風の平屋トタン板の飲み屋が続く。昭和にタイムスリップしたような街並みだ。その中に名店「酒と旬彩 和乃家」がある。低い暖簾をくぐるとカウンターのみ8席、女将さんと手(続く) -
酒場遺産 ▶61 豊橋 カク一 大正4年創業、最上の酒場
昭和の面影を残す街、豊橋。この街に住む友人の道案内でディープ豊橋を堪能した。JR豊橋駅東口を降り5分ほど南へ歩くと不思議な光景に出くわす。長さ800メートルに渡り、中層の古い長大下駄履きアパートが橋の欄干(続く) -
酒場遺産 ▶60 鷲津 角打ち大津屋本店 飛び切りの角打ち
JR東海道線の浜松駅と豊橋駅の中間あたりに鷲津駅(湖西市)がある。駅前は区画整理をしたのか、更地に雑草が生え建物が点在する、小さな地方都市にはよくある風景だ。その鷲津駅南口からすぐ近くに大津屋本店はある(続く) -
酒場遺産 ▶59 浜松千歳町 番屋 腕のいい強面の店主
浜松で友人の結婚式に参列した。その後の飲み会も終わり、駅から少し離れたホテルから駅方面にぶらり歩くと、偶然に良い酒場に出会った。千歳町の中央通り(と言っても目立たない路地)に入ると小さく「番屋」という(続く) -
酒場遺産 ▶58 浅草地下商店街 福ちゃん 現存する日本最古の地下街
「浅草地下商店街」(1955年設置)の「福ちゃん」。コンクリート打放しの天井や壁、電線やパイプもむき出し、各所から漏水もしている。地下街に入ると湿気た匂いがこもってっており、訪れる人もそう多くはない。昭和(続く) -
酒場遺産 ▶57 大宮東口 いづみや本店 創業77年の大衆酒場
電車で小一時間掛けても行きたいと思う酒場の一つが、大宮駅東口の駅前広場に面する「いづみや本店」だ。昭和22(1947)年創業。店頭には「朝から飲めます。おひとり様大歓迎。酒250円~ツマミ170円~定食600円~、(続く) -
酒場遺産 ▶56 上野アメ横 ほでなす 出会いに満ちた都会のオアシス
これまで上野アメ横の酒場はいくつか取り上げたが、今回は「ほでなす」である。この小さな立飲み屋は42話で紹介した「魚草」のすぐ近くにあり、この2店は筆者の思うところ、玉石混交のアメ横の中で、酒と食のクオ(続く) -
酒場遺産 ▶55 上野アメ横 立飲み たきおか 千円札1~2枚でサクッと
「ブレードランナー」という映画をご存知だろうか。1982年作の米国SF映画で、監督はリドリー・スコット、美術監督シド・ミード、主演ハリソン・フォードで、未だに熱心なファン(筆者もその一人)に愛されている作品だ(続く) -
酒場遺産 ▶54 東京八重洲 ふくべ 東京を代表する王道の酒場
燻し銀の名酒場。人気のカウンター席はすぐに一杯になってしまうので、奥の席で静か飲むことが多い。1939(昭和14)年創業、戦争で焼け現在の場所に落ち着き、以来ずっと同じ場所・同じ建物で営業。2年前、「さすが(続く) -
酒場遺産 ▶53 金沢 赤城 無口な店主の酒場
今回は金沢のディープエリアと言われる新天地「赤城」である。金沢駅近くに宿を取り、以前から訪れたかった犀川のほとりの谷口吉郎・谷口吉生記念金沢建築館をたっぷり見た後、犀川を渡り、片町の商店街の通りをぶ(続く) -
酒場遺産 ▶52 金沢 山長 金沢の懐の深さを感じる普段使いの店
今春、筆者は能登半島地震の関係で金沢に宿を取った。前泊した夜、片町から近江町市場などぶらり歩き宿に帰る途中、いい感じの看板が目に入り大衆割烹「山長」へ入った。道を挟んで東別院向かいの安江町にある。老(続く) -
酒場遺産 ▶51 赤羽 まるます家 朝呑みの聖地
広く名が知られている赤羽の酒場は「まるます家」だろう。場所柄、夜勤明けの工場労働者が朝から飲める酒場が多かったという赤羽だが、朝呑み・昼呑みの「伝統」は今に受け継がれている。再開発で昭和のオーラが消(続く) -
酒場遺産 ▶50 野毛 立飲処「桐のや水産」 野毛のウェイティングバー
桜木町から、無数の酒場が並ぶ野毛小路をまっすぐ5分ほど歩くと、通称、野毛キャバレー「うっふ」の隣に、野毛好きの間では知られた立飲処「桐のや水産」が目に入る。元々魚屋だったが高級鮮魚のニーズがなく、13(続く) -
酒場遺産 ▶49 南紀白浜 長久酒場 熊楠を想い魚と酒を堪能
温泉リゾート地として名高い地に、1964年に南紀白浜空港が設けられてから首都圏とも近くなった。仕事を終えた後に半日ほど時間があり、番所山の岬突端にある南方熊楠記念館を訪れた。和歌山が生んだ博物学の巨星。(続く) -
酒場遺産 ▶48 南紀田辺 あじみ 南紀の「夕方かつお」
前回に続いて和歌山県紀伊田辺である。仕事の出張を兼ねて南紀を訪れ、熊野大社まで足を延ばした。大社から延々2時間バスに揺られ紀伊田辺に着いたのは夕刻だった。麦酒でも飲もうと駅近の酒場集積地「味光路(親富(続く) -
酒場遺産 ▶47 紀伊田辺 たか松 南紀一の酒場街「味光路」
今回は和歌山県紀伊田辺の酒場である。大阪から特急「くろしお」で約2時間、紀伊田辺駅に着く。紀伊半島を左から3分の1ほど回った所に位置する。駅前にはバスで約2時間の熊野古道へ向かう停留場に並ぶ外国人観光客(続く) -
酒場遺産 ▶46 浅草 水口食堂 浅草の日常を楽しむ
昭和25年(1950年)創業の水口食堂は、浅草六区で永く愛され続けてきた東京を代表する食堂と言ってよいだろう。創業以来、戦後の浅草の復興と興隆とともに、水口食堂は時代を歩んできたという。 浅草演芸ホール(続く) -
酒場遺産 ▶45 品川 品川駅港南商店街 闇市跡の迷路
JR品川駅改札を出て、港南口へ向かう2階レベルの長く巨大な通路には両壁にデジタルサイネージ画面が連続し、一種異様な感覚になる。港南口へ出ると、右手にインターシティなどの超高層ビル群があり、左手にはNTTグ(続く)