JR東日本スタートアップは12月4日から9日まで、さいたま市の大宮駅西口イベントスペースで、ベンチャー企業と作り上げる新しいサービスなどを体験できるイベントを開催している。
このイベントは、「STARTUP_STATION」といい、駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案をオープンに募り、ブラッシュアップを経て提案を実現していくもの。3回目の今年は262件の提案が集まり、うち21件を採択。今回のイベントでは4件の協業内容を実際に体験できる。
その4件は、(1)MIRAI SAKE COMPANYの「AI味覚判定を活用した、日本酒推奨サービス」、(2)Qbit ROBOTICSの「無人ロボットパスタカフェ」、(3)ブランテックインターナショナルの「ハイブリッドアイス(瞬間凍結技術)による地域鮮魚の首都圏流通拡大」、(4)ブイシンクの「ウルトラ自販機による無人駅弁・スイーツ販売」。
イベント初日の4日は、報道陣に公開された後、一般客に開放。多くの駅利用客が足を止め、興味深そうにスタッフの説明に耳を傾けていた。
あいさつに立ったJR東日本スタートアップの柴田裕社長は、「ベンチャー企業21社の21のスタートアッププランが集まり、新たなチャレンジをやりきる場となった。この大宮駅は利用客数50万人が行き交う駅であり、ここでの実証が気づきとなり、改善に生かせる。先般発表した高輪ゲートウェイ駅での無人店舗販売も、2年前にここで生まれたものだ。我々は皆さんの実証実験フィールドをJR東日本グループとして提供している身だが、展開できるサービスは経営にも関与して発展させていきたい」と新たなサービスの構築に意欲を示した。