大和ライフネクストは4月、JR東日本ビルディング(東京都渋谷区、石川明彦社長)と共同で、管理受託建物の「JR目黒MARCビル」(東京都品川区)において自律移動型ロボットを活用した清掃業務を開始した。
同建物は、JR東日本ビルディングが運営・管理を統括し、大和ライフネクストが設備管理業務・清掃業務等を受託しているオフィスビル。清掃サービスの品質向上や作業効率化を目指し、約2カ月間の実証実験を行った上で、今回の同建物における清掃業務の一部に自律移動型ロボットを本格導入した。
背景には、建物管理業界における人材不足や人件費上昇がある。そこで大和ライフネクストは以前から分譲マンションやオフィスビル、商業施設等の管理においてIT・IOT技術の活用によるサービス品質向上や業務効率化を推進。またJR東日本グループは「ロボットが人に寄り添い、共生する街」を目指しており、様々な実証実験を通じて知見やデータの蓄積を行っている。
両社は今後、清掃分野に限らず、警備や運搬など多様な分野におけるロボットの活用を目指す。また、ロボットの運用により各種情報の収集・分析を進め、ロボットフレンドリーな社会の構築への貢献を目指すとしている。
(写真) 清掃ロボットが走行する様子