オフィス仲介大手の三鬼商事は11月9日、オフィスビル市況を公表した。それによれば、10月の東京都心5区の平均空室率は6.10%(前月比0.05%低下)となり、4カ月連続で改善した。既存ビルで大規模な募集の動きがあったが、大型成約も見られたことで1カ月間の空室面積は約4000坪減少した。一方、平均賃料は1坪当たり平均1万9741円(前月比0.05%下落)となり、39カ月連続で下げた。
地域別に見ると、空室率が最も低いのは千代田区で3.30%となり、次いで渋谷区の3.85%だった。最も空室率が高いのは港区で8.93%となった。賃料水準については、渋谷区が2万2045円で最も高く、次いで千代田区の2万1563円だった。最も安いのが新宿区の1万7918円となった。