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メタバース空間を活用して移住相談会を開催へ NTT東日本・千葉県など

 東日本電信電話(NTT東日本)千葉事業部は、ICT(情報通信技術)の利活用による魅力ある地域づくりの実現を目指し、千葉県(熊谷俊人知事)と連携している。その一環として、同県で初の取り組みとなるメタバース(仮想空間)を活用した移住相談会を2024年1月28日に実施する。千葉県、香取市、神崎町、多古町、東庄町が主催する。

 NTT東日本のグループ企業のNTTコノキューが提供しているウェブ版の仮想空間プラットフォームサービス「DOOR」を活用する。仮想空間内には、同県の偉人である「伊能忠敬」の旧宅を制作配置し、香取市の協力のもと、その旧宅内の土蔵でセミナーを開催し、個別相談に対応する。
相談者は、特にVR(仮想現実)ゴーグルは必要ない。パソコンやスマートフォンの画面から自身のアバター(分身)を登場させ、各市町村の担当者や移住経験者などと交流ができる。

 当日は、リアルな会場(東京交通会館・東京都千代田区)でも相談会を開催するが、仮想空間であれば、現地に行く必要がない。
仮想空間内では、通常ならば入れない旧宅の書院や炊事場の中にも入り、周辺地域で使われていた古民具の展示物や、香取地域の写真展を見学しながら、地元の雰囲気を感じながら移住に関して相談ができる。