売買仲介

集客と追客をデジタルで最適化 コラビット・クリエイティブホープ

 コラビット(東京都港区)と、クリエイティブホープ(東京都新宿区)は、セミナー「まだLINE使ってないの? LINE×一括査定で商談化率50%増・成約率17パーセントを達成した最新の媒介獲得術を大公開」をオンラインで開催した。

 問い合わせや反響があったとしても、今まで通りに電話をしてもつながらない、商談まで話が進まない、といった課題感を抱えている不動産会社は少なくない。今回のセミナーでは、普及する「一括査定サイト」を活用した集客や追客の効果的な方法を解説した。

 コラビットの渡邉雄也氏は、「一括査定サイトの活用が普及するものの、競争が激しく、差別化が難しくなっている。差別化策で訪問査定時の工夫が多いが、多いがゆえに、消費者にとっては新鮮味がなく、その対応が当たり前になっている。そこで、事前に準備して送付する机上査定書の作成に労力をかけることが重要になっている。その実現でデジタル化システムが有効な選択肢になる」と説明。その際に有用なツールとして、同社が提供するAI(人工知能)査定サイト「HowMa」‘(ハウマ)について、「企業や担当者、実績の各種情報のほか、売り主への説明用の販売戦略案を集約化しながら、想定売却価格もAIで精査し、質や量を充実させた査定書を素早く作成できる。売却の温度感の高い売り主を選別する機能も搭載しており、成約率の向上に期待ができる」と紹介した。

 クリエイティブホープの服部克哉氏は、「無料通信アプリのLINEは様々な世代が活用しており、既に生活インフラになったとも言える。企業各社ではLINE公式アカウントを積極的に活用しているが、不動産業界ではその活用があまり進展しない。だからこそ、今始めれば、先行活用の優位になる。実際に大手の不動産ディベロッパーやハウスメーカー、仲介会社では、アンケート機能やメッセージ配信で集客活動に活用している。もしも活用していなければ、貴重な顧客接点の機会損失になっている。

 ただ、公式アカウントの立ち上げ方法が分からない、運用が続かない、効果が分からないといった企業が少なくない」と説明。その際に有用なツールとして、無料通信アプリLINEの企業公式アカウントを活用した同社提供の営業コミュニケーションツール「beeeline」(ビーリン)について、「消費者を知るマーケティングだけではなく、チャット機能で気軽に会話をやり取りして、営業活動ツールとしても使いやすい。企業の公式アカウントのため、ブラックボックスになりがちだった営業担当者ごとのやり取りも集約される。コミュニケーションの内容をデータ化して可視化でき、人材の育成や営業力の強化につながり、貴重な営業資産にもなる。グループチャット機能を使うことで、顧客の家族もやり取りに参加しやすくなり、家族としての意思決定も円滑になる」と紹介した。