東急不動産と東急コミュニティーはこのほど、蓄電池を搭載したモバイルバッテリーレンタルサービス「充レン」を分譲済みの同社分譲マンションシリーズ「BRANZ(ブランズ)」に導入すると発表した。災害発生時においても、居住者が家族との連絡や必要な情報を得るために重要なモバイル機器の電源確保が目的。
「充レン」は、JURENとファミリーネット・ジャパンが集合住宅の防災のために共同開発したもので、分譲マンションへの導入は「BRANZ」が初となる。
ブランズ渋谷代々木公園(東京都渋谷区、総戸数31戸)を始めとした分譲済みの「BRANZ」計5物件、229戸に導入する。非常時の備えとしての電源確保は管理組合からも要望が多く、今後、利用実績等の検証を経て、新築及び既存の「BRANZ」への導入を検討する。
「充レン」は通常時には、1泊2日330円(税込)で利用できるモバイルバッテリーレンタルサービス。災害等の非常時には、自動で「災害対策モード」に切り替わり、居住者が無料で利用できる仕組みを備えている。
今回「BRANZ」の共用部に設置される「充レン」には蓄電池を搭載しており、停電時でも継続してモバイルバッテリーの再充電が可能となる。スマートフォンであれば約60台分の充電を行うことができ、居住者は重要な通信手段であるスマートフォンの充電を確保することができるほか、付属の家庭用コンセントでラジオや懐中電灯などへの給電も可能となる。