ハウスドゥ(東京都千代田区、安藤正弘社長=写真)は10月21日、「第14回ハウスドゥ!全国FC大会」をオンライン開催した。全国の加盟店に向けて将来ビジョンやその実現に向けた戦略、直近3カ月での成績を競い合うコンペティション成績発表の場として年一度開催するもの。14回目の今年は、新型コロナの感染状況を鑑み、初めてオンライン開催となった。
冒頭、安藤社長が「『激動の時流を乗り越えて、next stage DX(デジタル・トランスフォーメーション)戦略へ!』~お客様から選ばれ続ける、グループへ~」をテーマに講演した。47都道府県での出店契約達成をはじめ、拡大中のハウス・リースバック営業拠点、リバースモーゲージ保証事業提携金融機関について報告。また、ポストコロナ時代について「資金の停止、金利が上昇したリーマンショックと異なり、コロナ禍では政府・金融機関の対応の早さに加え、マイナス金利は継続し、外出自粛要請期間中も、当FCの直営店では買い・売りの反響数が昨年対比で増加した。IT化が更に加速し、消費行動は回復に向かう」と展望した。
安藤社長は更に不動産テック構想を示し、「住まいのすべてを、スマートに。HOUSEDO」とした新しいブランドロゴ、ブランドスローガンを発表した。店舗デザインの一新を図った第1号店イメージも公開し、21年1月から新ロゴを使用した新サービスを展開する考えを示した。新たなブランドロゴとスローガンには「IT・WEBを融合させた不動産テック企業として、住まいに関することはワンストップでスマートに解決し、顧客のための不動産業界に変革していく」意思を込めたという。
コンペティション成績発表では、直近6~8月の月次実績を基に表彰を行い、店舗総合ランキングでは大阪府の京阪くずは店が第1位を獲得。グランドチャンピオンシップでは愛知県の豊川中央店が栄冠に輝いた。このほか、シリコンバレーの不動産テック企業MovotoのCFO市川紘氏、哲学者の芳村思風氏による特別講演も行われた。
閉会のあいさつで安藤社長は「コロナ禍においても必要不可欠と認識された不動産業。好機が目の前に来ると信じ、共に攻めていこう」と呼び掛けた。なお、同FCの9月末時点のチェーン加盟店舗数は全国659店舗(直営店28店舗、FC店631店舗)。