需要高まる中古住宅、住宅診断が必須の時代に!
新資格・ホームインスペクター。
専門家の見地から住宅の診断を行います
ホームインスペクター(住宅診断士)資格試験は、中古住宅(木造一戸建て、マンション)の流通にかかわる住宅の状態を診断するために必要な、建物と不動産流通の知識、診断のための検査方法、報告書作成、ホームインスペクターとしての振る舞いなど実務に支障を来さない一定の知識や見識があるかを問う試験です。
受験資格は、年齢、性別、学歴に関係なく誰でも受験することができます。
ただし、合格後に試験実施機関であるNPO法人日本ホームインスペクターズ協会(JSHI)が認定するホームインスペクターの資格登録を受けるには、同協会の定める所定の手続きを行い、欠格事由に該当しないことが条件となります。
ホームインスペクターの業務
住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場からまた専門家の見地から住宅の診断を行うことをホームインスぺクション(住宅診断)と呼びます。ホームインスぺクションを行うことで住宅の劣化状態や不具合の有無、購入後にかかるメンテナンスやリフォームのおおよそのコストなどについて把握しやすくなるメリットがあります。住宅の外周りの状態、室内の状態、床下の状態、小屋裏・天井裏の状態、設備の状態などが主要な診断項目です。
また中古住宅については、適切なメンテナンスの必要性が指摘されており、流通時に住宅診断を行うことで、リフォームや修繕を施す部位や箇所を早期に見つけて、住宅の長寿命化を図る効果が期待できます。
2009年にNPO法人日本ホームインスペクターズ協会が実施機関となり第1回目の認定試験が実施された比較的新しい資格ですが、国内の不動産流通市場において、インスぺクションの導入がはじまったのは10年以上も前に遡ります。
日本でも、国の住宅政策が中古住宅の流通促進に大きく転換したの受けて、流通時における中古住宅の診断の必要性、重要性が年々高まりを見せ、住宅診断の専門家であるインスペクター(住宅診断士)の育成が求められています。
ホームインスペクターの活躍の場
国の住宅政策では、中古住宅の流通促進を一歩進めて、適切なリフォームを提供することと合わせて、中古住宅の流通量を倍増させる計画が掲げられています。
こうしたことを背景に中古住宅の流通市場は長期的な市場拡大が見込まれていますので、インスぺクションの普及と共にインスペクターもますます重要な役割を担っていくことになると思われます。
試験日程(2021年度)
本年度試験は、9月期(試験申込 7月~)、12月期(試験申込 10 月~)、3月期(試験申込 1月 ~)の3回行う予定です。 | |
申込期間 | 7月1日(木)から受験お申込を開始いたします |
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試験日 | 9月1日(水)から9月14日(火) |
合格発表 | 9月21日(火)13時 |
受験料 | 15,000円 |
※詳しくは試験機関にお問い合わせください。 ※実施団体HP「JSHI公認ホームインスペクター(住宅診断士)資格試験要領」をご覧ください。 |
試験データ(2020年度)
受験者数 | 604名 |
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合格者数 | 179人 |
合格率 | 34.0% |
実施団体 | 内閣府認証NPO法人 日本ホームインスペクターズ協会 |
住宅新報からワンポイント
日本ホームインスペクター協会が実施する認定試験には、1,000人以上の受験者が挑戦しています。合格者数は、2015年試験では、300名以上となっています。受験者の多くは建築や不動産業の従事者が中心です。
住宅の診断という実務を担うインスペクターには、建築や不動産取引に関する技能、知識が求められることは当然ですが、売買の対象となる住宅を公平・中立かつ客観的な立場で診断を行うという高い倫理観も同時に求められます。
これまでは中古木造一戸建てが試験対象となっていましたが、2012年度の試験から既存マンションが対象に追加されます。施工・劣化診断に加えて管理の基礎知識も含まれる予定です。