大京は、モデルルームの来場者が物件に関する情報を主体的に引き出すことを可能にするシステム、AR(Augmented Reality:拡張現実)の活用を進める。6月中旬に販売予定のライオンズ瑞江レジデンスのモデルルームにこのほど、初導入した。
同システムは、四角いマーク(ARマーカー)にiPadをかざすことで、映像が流れる仕組み。ライオンズ瑞江レジデンスでは、玄関やキッチンをはじめとするモデルルーム内8か所などにマーカーを設置した。それぞれの商品紹介などを行う30秒程度の映像が流れる。システム導入費用は550万円。
今回の取り組みは、接客改善の一環として、「自分のペースで見学したい」や「説明が長い」といったモデルルーム来場者の声に対応したもの。システムの導入により、商品説明を統一化するほか、来場者は営業担当の付添いを受けることなく、見学することも可能になる。
同社では今後も、システムの活用を推進していく方針。「お客様の反響を伺いながら導入物件を拡張していきたい」(同社)と話している。
なお、ライオンズ瑞江レジデンスは全47戸。間取りは3LDK~4LDKで、専有床面積は67~83平方メートル。販売価格は未定。2013年3月25日の竣工を予定している。