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都心オフィス賃料は上昇継続も新型コロナに懸念 三幸エステート調べ

 三幸エステートが3月12日に発表した調査レポート「オフィスマーケット2020年3月号」によると、2月における東京都心の大規模ビルの募集賃料は上昇傾向が続き、空室率はほぼ横ばいとなった。
 東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の平均募集賃料(坪単価、共益費込み)は、前月比305円上昇の3万2038円で7カ月連続の上昇。平均空室率は同0.02ポイント上昇の0.50%で、わずかに上がったものの引き続き過去最低水準で小幅な動きが続いている。
 同社は今後のマーケットの見込みについて、「新型コロナウイルスによる景気への影響が広がるに従い、オフィス需要への波及を懸念する声が高まりつつある。景気や雇用の下振れが進めば、オフィス需要への影響も小さくない」としている。