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不動産業の倒産、2カ月連続増 東商リサーチ・4月

 東京商工リサーチの発表によると、20年4月の不動産業の倒産件数は22件(前年同月比4.7%増)で、2カ月連続で前年同月を上回った。形態別では「消滅型」の破産が21件で全体の95%を占めた。同社では、業績不振に陥った企業の先行きが厳しいことを浮き彫りにしたと分析している。
 今後の見通しについては、5月に入り投資用不動産向けの融資書類改ざん問題が再燃し、「かぼちゃの馬車」以降厳格化している金融機関の投資用不動産への融資姿勢に対する影響を懸念する声があり、不動産市況に冷や水を浴びせているとしている。
 また、新型コロナ感染拡大防止の外出自粛で、内見申し込みや物件への問い合わせが減少しているため、売買や代理・仲介業者を中心に資金繰りへの影響も懸念されるという。