国土交通省は4月30日、住まい環境整備モデル事業の募集を開始した。「人生100年時代」への対応を掲げたもので、高齢者、障害者、子育て世帯など誰もが安心して暮らせる住環境の整備を促進する狙い。先導性が認められた事業の実施にかかる費用の一部を補助する。
募集する事業内容は、(1)課題設定型(設定された事業テーマに応じた先導的な取り組みへの支援)、(2)事業者提案型(事業者が事業テーマを提案して行う先導的な取り組みへの支援)、(3)事業育成型((1)(2)の事業化に向けた調査・検討の支援)。20年度のモデル事業では「長屋とアートを生かし、多世代が交流し、助け合う場の整備」(代表提案者:オルガワークス)など13件が採択された。
また、今回、新型コロナの影響による生活困窮等に対応するため、新たに(4)特定課題対応型が募集事業に加わった。空き家等の改修による住まいの提供と、見守りや自立支援を併せて実施しようとする取り組みを支援する。
これらのモデル事業では公募・提案後、評価委員会による審査などを経て、国が選定し、事業採択を行う。事業実施後に達成状況の報告を行う流れ。補助上限額は(1)課題設定型、(2)事業者提案型、(4)特定課題対応型は1案件当たり3億円。(3)の事業育成型は同500万円。
応募締め切りは、(4)の特定課題対応型は21年9月30日まで。それ以外は第1回締め切りが同7月26日、第2回締め切りが同9月30日まで。
詳細は住まい環境整備モデル事業評価事務局ホームページ(http://100nen-sw.jp/)で確認を。