三菱地所は、「(仮称)天神1−7計画」(福岡市中央区天神一丁目)に関して、魅力アルデザイン性のビルに対して容積率緩和などを行う「天神ビッグバンボーナス」の認定を受けた。同計画は、福岡市が進める天神地区に新たな空間と雇用を創出するプロジェクト「天神ビッグバン」を推進すると共に、「感染症対応シティ」や、アートの力による都市の成長と生活の質の向上を目指す「Fukuoka Art Next」などの取り組みを実施する。23年7月に着工、26年3月の竣工を予定している。
同計画は、同社の商業施設「イムズ」跡地に、鉄骨造(地下部分はRC造)・地上20階地下4階建ての建物に、オフィス、ホテル、店舗などが入居する複合ビル開発プロジェクト。建物外装に、MEC Industryが製造する九州産材のCLTのパネルと植栽を有機的に配置した建築デザインとする。CLTの使用により、炭素固定による地球温暖化防止に貢献する。建物の低層部には、植栽と合わせてベンチなどの休憩施設を設け、人々の憩いの空間を創出する。
敷地南側に「渡辺通り」と「ふれあい広場」をつなぐ約500平方メートルの地上広場を整備。天神地下街とつながる敷地西側に、約300平方メートルの 地下広場を設置する敷地北東側に緑化柱を配した地上広場を配し、周辺施設との地下接続通路、 建物内地下貫通通路を整備することで、歩行者ネットワークの利便性・回遊性の向上を図る。