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事業成果を高める企業のパーパスを解説  SmartHR

 SmartHR(東京都港区)は、セミナー「事業成果を高める パーパス・ミッション・ビジョン・バリューの考え方とエンゲージメントサーベイの活用」を開催し、ウェブで配信した。

 パーパスやミッションは、企業が大切にしたいと考える価値観と定義される。これらは社内外に伝達するために企業各社で重要視されているものの、事業活動との連動や事業成果を高めることに課題感を持っている。当日のセミナーでは、パーパスやミッションなどを浸透させるためのポイントなどを解説した。

 同社プロダクトマーケティングマネージャーの埜村勇斗氏は、「一般的に、パーパスは企業の存在意義、ミッションは使命、ビジョンは目標とする姿、バリューは前記3つを実現するための考え方や行動を意味する。生産年齢人口が減少していく中で企業は採用難となっており、人材獲得競争が激化している。パーパスやミッションなどは、入社してもらうための差別化のポイントになっている。企業が目指す目標や活動内容、組織、待遇には魅力を感じやすいが、特に目標や組織の観点は分かりやすく、差別化の要素になる。実際に転職を検討中の人材は、パーパスを重視する傾向にある」と説明。また、「特に存在意義を表現するパーパスでは、企業の目的とする達成方法を規定することが大切となり、方法論を言語化すること。ゴールの目標の判断軸が明確化されていれば、それが働く理由となり、社員のモチベーションの源泉となる」と解説した。

 これらの策定に際しては、従業員と企業の双方向の信頼関係を深める「エンゲージメント」をアンケート調査する「エンゲージメントサーベイ」の実施が有用となり、「事業の成果と従業員の働きがいが共に実現されているのか、事業と従業員の行動がリンクしているのかどうかを可視化できる。また、その結果からの運用が最も大切であり、人事制度で良い行動と悪い行動を言語化する。人事評価で達成度だけでなく、その行動も正しく評価すること。更には、日々の業務の中で、マネジメント層は、企業の価値観を現すバリューを分かりやすく伝え続け、更には普段から体現することで社内に浸透する」と強調した。

 その際に有用なツールとして、同社が提供する「エンゲージメントサーベイサービス」を紹介した。