一条工務店は9月1日の「防災の日」を前に、全国の男女914人を対象に、オンラインで「防災に関する意識調査2023」を実施した。それによると、身近で発生するリスクがあると感じる災害を聞いたところ、トップは「地震」で84.2%に上った。次いで、「台風」が54.8%、「豪雨」が50.9%、「火災」が37.3%、「河川の氾濫」が32.7%だった。
5年以内に自分自身が大きな地震に遭う可能性については、可能性がある旨の回答が8割を超えた。また、この10年で地震に対する意識の変化を聞いたところ、意識が強まった旨の回答は8割以上に上った。自宅に防災セットを用意しているかを聞いたところ、半数以上が「用意している」と回答した。
震度7の地震が起こった場合、現在の住まいの被害について聞いたところ、半数近くが「一部損壊すると思う」と回答。「半壊すると思う」、「全壊すると思う」と合わせると9割以上に上った。築年数別では、約31年以上の家の居住者の34.6%が「全壊すると思う」と回答した。一方、築年数5年以下でも、85.1%が何らかの損壊を予想していることが分かった。
「自宅が安全」4割超に
一方、水害については、線状降水帯による大雨の可能性がある場合、半日程度前から6時間前までに気象情報で発表していることを知らない人は約半数に上った。住んでいる地域で線状降水帯の発生が予報された場合、危機感を感じる人は9割超に上った一方、約4割が「危機感を感じるが対策はしない」と回答した。
また、台風・豪雨時に自分の住んでいる地域で避難指示が出た場合の避難については、「速やかに避難する」との回答は約2割にとどまった。更に、速やかに避難しない旨の回答者に理由を聞いたところ、最も多かった回答は「自宅が安全だと思っているから」で42.9%に上った。