住まい・暮らし・文化

自宅の断熱性能4分の3超が「低い」 一条工務店調べ

 一条工務店は6月3日、全国の男女927人を対象にオンラインで実施した「夏の住まいの暑さ・湿気に関する意識調査2024」の結果を公表した。それによると、昨年の夏に記録的な猛暑を理由に外出を控えた経験を聞いたところ、「よくあった」(27.4%)、「あった」(35.0%)、「ややあった」(24.3%)と、86.7%が猛暑のために外出を控えていたことが分かった。また、回答者の約2割が自身や家族、ペットが自宅で熱中症を経験していた。

 夏場の自宅内における湿気については「とても気になる」(44.6%)、「やや気になる」(37.6%)と、81.2%が気にしていることが分かった。湿気が気に場所で最も多かったのは「寝室」(55.0%)、次いで「リビング」(54.5%)、「浴室」(45.8%)が続いた。また、自宅内で湿気が多いと気になることや困ることで最も多く挙がったのは「カビ・ダニの発生」(68.3%)、次いで「部屋のにおい」(50.2%)、「部屋干しが乾かない」(48.1%)、「窓際の結露」(43.1%)が続いた。

 就寝時のエアコン「寝室が暑くてよく眠れない」8割以上に寝室が暑くてよく眠れないと感じることがあるか聞いたところ、「よくある」(26.0%)、「ある」(31.0%)、「ときどきある」(29.7%)と、86.7%が寝室の暑さで睡眠の質が低下した経験があることが分かった。また、睡眠時に実施している暑さ対策で最も多かったのは「エアコンをつける」(80.4%)だった。

 就寝時にエアコンを朝までつけっぱなしで寝る頻度については、「ほぼ毎日」が50.7%に上り、そのうち、つけっぱなしで気になることで最も多かったのは「電気代が気になる」(71.3%)、次いで「のどや肌が乾燥する」(59.8%)、「身体が冷えすぎる」(48.7%​​)など、健康面での不調​​が気になるという回答が続いた。

 また、現在の自宅の断熱性能を低いと感じるか聞いたところ、最多回答は「とても感じる」で46.7%に上り、「感じる」(29.4%)と合わせると76.1%が自宅の断熱性能が低いと感じていた。