東日本旅客鉄道(JR東日本)とJR東日本不動産投資顧問は7月2日、グループ初となる開発型ファンドを組成すると発表した。JR東日本の社宅である「イーストハイム大井山中」(総戸数85戸)を開発型ファンド(合同会社JREASTファンド第8号)に売却し、JR東日本不動産投資顧問がアセットマネージャーとして子育て世代向けの賃貸レジデンス「クラシアム大井町(CLASSEUM)=完成予想図」にリノベーションする。
同物件の規模は、地上7階地下1階建て延べ床面が約7099平方メートル。専有面積は70平方メートルを超える。間取りは3LDK。 JR京浜東北線「大井町」駅とJR横須賀線「西大井」駅から徒歩11分に位置する。リノベ竣工と賃貸開始日は2025年3月を予定。不動産管理とリノベ工事施工者として大和ライフネクストが担当する。
リノベでは、エントランスのオートロック化と高画質防犯カメラの設置によりセキュリティーを高めるほか、デザイン性の高いルーバー設置や外構部の植栽を変えて美観を図るなどの全面改修を施す。室内ではキッチン・トイレの更新や、暖房換気乾燥機付き浴室にグレードを上げる。和室の洋室化も一部で行う。共用部は、子育て世代向けに中庭に遊具を設置したり、室内にキッズスペース、靴・布団が洗濯可能なランドリーも整備する。
JR東日本グループは、新たに開発型ファンドを組成することで不動産ファンド事業の成長を加速させる。今回のファンド組成後の資産運用規模は累計およそ2480億円となる。