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三菱地所、「新大手町ビル」リニューアルでラウンジ新設など

 三菱地所はこのほど、「新大手町ビル」をリニューアルした。3階に共用ラウンジを新設し、エレベーターホールのデザインを一新。同フロアで稼働しているフレキシブルオフィス「x LINK 大手町」の3期増床を実施した。更に気候テック領域における国内初のイノベーション拠点「0 Club Club(ゼロクラブ)」も新設した。

 3階リニューアルのデザインコンセプトは「Patio(パティオ)」。「Patio 」は「中庭」を意味しており、リニューアルしたエリアが新大手町ビルの入居者にとって過ごしやすく心地よい「パティオ」となるような空間を目指した。エレベーターホールは「Welcome Patio 」と位置づけ、動線をビル共用ラウンジに誘導するためにデザイントーンを統一し、共用部全体に一体感を持たせることで、フロア全体に統一空間を創出した。

 共用ラウンジには「インナーパティオ」や「ミーティングエリア」を設け、イベントや多人数会議など多用途に活用していく。「インナーパティオ」を取り囲むエリアは機能を分散させ、利用者が自由に場所を選択できるようにした。

 同社が開発・運営するフレキシブルオフィス「xLINK(クロスリンク)」は、第1号施設として2018年に「xLINK 大手町」(延床面積約1436平方メートル)を開業し、同年9階に2期増床(増床面積約898平方メートル)を実施した。その後、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町エリア)で複数の拠点を展開し、24年4月には第7号施設「xLINK 丸の内永楽ビル」を開業。

 今回のフロアリニューアルのタイミングで「xLINK 大手町」第3期増床(延べ床面積約2522平方メートル、188平方メートル増床)を実施した。最大30人収容可能なイベントスペースや集中ブース、コミュニケーションスペース、キッチンエリアなどの機能が追加される。同社は今後も、丸の内において既存「xLINK 」の増床と新施設開設を戦略的に進め、フレキシブルオフィス事業のさらなる拡大を目指す。