太陽生命保険は12月26日、野村不動産ホールディングスへの「太陽生命サステナビリティ・リンク・ローン」(本SLL)を実行した。同SLLは、太陽生命が10月に制定した「太陽生命サステナビリティ・ローン フレームワーク」に基づく案件。SLLは、借り手のESG戦略に対して設定されたサステナビリティ・パフォーマンス目標の達成状況に応じて、金利条件等の貸付条件が変動する仕組みとなっており、持続可能な社会の実現を推進するローン手法だ。
太陽生命が制定したフレームワークは、関連する国内外の原則・ガイドラインへの適合性について、第三者評価機関である格付投資情報センター(R&I)から第三者意見を取得している。
サステナビリティ・パフォーマンス目標は、年度ごとに①借入人グループのGHG排出量(Scope1、2)の削減割合(2019年度比)、②借入人グループのGHG排出量(Scope3)の削減割合(2019年度比)を設定する。30年度までの削減率は表のとおり。
野村不動産ホールディングスでは、持続可能な社会の発展に貢献するための資金調達を行うことを目的として、28年3月期までの5年間で、新たにサステナブル・ファイナンスで5000億円の調達(累計7000億円)実施を目標に掲げ、ESGへの取組みを一層強化し、地球温暖化などの気候変動に伴う諸課題、人権・労働問題などの社会課題、ガバナンス体制の充実・強化などを推進している。