GAtechnologies(東京都港区)は、21年10月期第3四半期決算を9月14日に発表した。社長CEOの樋口龍氏は、上場後で初めて通期業績予想を下方修正したことに、主力事業のオンライン不動産サービスRENOSYマーケットプレイス事業で、「取引量が増大して調達価格が高騰した商品が増えて、従前計画よりもマージン(売上総利益)の低い取引が多く発生した結果、EBITDAと営業利益に影響した」と説明した。改善策として、「オンライン不動産取引のマーケットシェアの拡大や新規事業、DX事業で成長に向けた積極的な投資を行う」とし、その狙いは、「規模の拡大によってネットワーク効果を生み出し、事業成長につなげる」ためにあり、今後の事業成長のための先行投資を継続する方針を示した。
DX事業について、執行役員COO(イタンジ社長)の野口真平氏は、同社システムサービスを導入企業が利用できる「SaaSのサービスは安定成長している。その他のサービスも更なる成長段階に入っている」とし、今後について、「電子入居申込サービスなどの伸長が拡大成長のカギになる」と説明した。
GAtechnologies
決 算 21年10月期第3四半期
売上高 550億円 (38.2%)
営業利益 △2億円 (―%)
経常利益 △5億円 (―%)
当期利益 △6億円 (―%)
予 想 21年10月期通期
売上高 850億円 (34.8%)
営業利益 △4億円 (―%)
経常利益 △9億円 (―%)
当期利益 △13億円 (―%)