不動産テックを活用した新築投資用IoTレジデンスを企画開発する、タスキ(東京都港区)は、土地活用シミュレーター『TASUKI TECH TOUCH & PLAN』の運用を12月13日に開始した。スマートフォンで建築プランと事業収支表を作成できるソリューション。更に改善し、22年2月に正式に不動産事業者に提供を始める。
用地取得では、土地情報の収集に膨大な手間や時間が掛かる。事業収支表の作成は業務の習熟度によって担当者に頼りがちで、品質にばらつきが出やすい。属人的な業務が課題に上がっている。これらの手間の解消に着目した。
新ソリューションでは、地図上で計画地を選択するだけで、AI(人工知能)が土地情報を自動で収集する。ビッグデータを解析し、計画地の最適な建築プランと事業収支表を瞬時に自動作成する。そのプランに基づくAIの投資収益分析で、最適な事業計画を設定できる。これらの操作は、すべてスマートフォン上でできる。打ち合わせの場面など、場所を選ばずに活用できる。当面の対象エリアは東京23区内で、順次、地方の主要都市や全国に広げていく。
新たなソリューションを活用することで、導入企業の担当者は経験値に左右されずに平準化された品質を確保・維持して事業収支表を作成できる。同社によると、従来の、情報取得から事業収支表の作成までの1週間から10日間程度の期間を約60秒で完了し、コストの大幅な削減にも期待できる。事業の検討から意思決定に至る過程を短縮化して業務の効率化を実現できる。