森トラストグループは、東日本大震災から約1年を迎えるのにあたり3月1日にグループを挙げて実施した総合震災訓練のレポートをまとめ発表した。
同グループでは、東京本社に置いた震災対策本部と主要施設、仙台の同社仙台支店、大阪のリーガロイヤルホテルをウェブ会議システムなどを用いた独自のネットワークシステムで結び、災害時などでも全国94施設を効率的に管理できる体制「グリッド型BCP(事業継続計画)」を構築している。今回の訓練では、震災ポータルサイトを利用した被害情報の共有、帰宅困難者への対応など各種想定事例に対するシミュレーションを行い、「グリッド型BCP」の有効性を実証した。
当日は、マグニチュード7.3の首都直下型地震が冬季平日に発生し、震度6強の揺れが都心部で発生するとの想定で、グループ1500人が訓練に参加。停電、断水、公共交通機関も断絶するといった状況で、地震発生から5分で災害時の体制を編成。社員の安否確認から帰宅困難者への対応まで、一連の防災訓練に取り組んだ。
総合