タカラレーベン(東京都新宿区)が埼玉県戸田市で開発を進めていた総戸数175戸のマンション、レーベンハイム戸田ソラリエがこのほど、竣工した。同物件は戸別の蓄電池と太陽光発電システムを導入した同社、2棟目のマンションだ。
同システムでは、非常時に限定して、蓄電池からの電力供給を行う。停電すると、蓄電池からの電力供給に自動で切り替わる仕組みだ。4キロワット時の容量を持ち、フル充電状態で家電を4〜6時間程度、稼働できるという。また、太陽光発電(戸当たり最大1.165キロワット)から蓄電池に直接充電することも可能だ。一方、平常時に太陽光発電で得た電力は家電などに利用する。余剰電力は売電できる。
同システム導入費用は、戸当たり100万円程度。物件販売価格に転嫁させず、企業努力で吸収したという。物件の坪単価は、130万円程度。2011年10月に販売を開始し、今年8月完売した。モデルルームには千葉や神奈川などの広域から来場。東日本大震災以降、エンドユーザーの防災・環境対策への関心が高まる中、戸別蓄電付き太陽光発電システムが、物件への興味をひくきっかけにもなったという。