日本木造住宅耐震補強事業者協同組合は3月5日、同組合で実施した耐震診断の結果データを発表した。
それによると、耐震診断を依頼した75%が60歳以上で、平均年齢は66.13歳だった。平均築年数は32.8年。
また、その後補強工事を行ったかを聞くと、年代による変化は見られず、住宅の耐震性が低くても補強工事を実施しない、あるいはできない高齢者が多いことが分かった。「息子さんから実家の耐震診断を依頼されることもあり、耐震性不足の家に1人で住んでいる高齢者が年齢や費用などで工事に二の足を踏んでいるケースが多い」(同組合事務局)。
リバースモーゲージなど、高齢者世帯でも補強工事が行いやすい補助制度が必要としている。
この調査は、1950年から2000年5月までに着工された木造在来工法2階建て以下の建物が対象。今回は住宅所有者の年齢を把握している3702件の耐震診断結果を分析した。
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