森トラストとNTT都市開発は、赤坂ツインタワー跡地を中心とした約5000坪の敷地で推進している「(仮称)赤坂二丁目プロジェクト」(東京都港区赤坂一丁目および二丁目)について3月16日、本格着工した。 同プロジェクトは2月に民間都市再生事業計画として国土交通大臣の認定を受けた。
プロジェクトは、地上 43 階地下3階、総延床面積約22万平方メートルの複合施設で、オフィスを中心にホテルやサービスアパートメント、店舗、展示施設や診療所などを備える。24年8月の開業予定。設計および施工は大成建設。
同プロジェクトでは、訪日外国人のニーズを満たす歴史・文化発信施設などの整備により国際競争力の強化を図る。また歩行者ネットワークを強化し、地形を活かした緑豊かなオープンスペースを作る。赤坂二丁目は、交通利便性の高い溜池山王駅に近接し、訪日外国人が多く訪れるエリア。赤坂氷川神社や大名屋敷跡など、江戸文化を今に伝える名所も点在する。両社はこの赤坂エリアで伝統や歴史文化と日本各地の魅力を伝える新たな文化発信拠点の構築をめざす。
森トラストの伊達美和子社長はプロジェクトについて「『ニューノーマルのその先、』を見据えた、多様な人々にとっての“目的地となる街”をめざす」とコメント。またNTT都市開発の辻上広志社長は「コロナウイルス感染拡大の影響が、当初想定していたよりも長く深くなりつつある中、我々は社会やお客様の価値観の変化により一層目をこらし、素早くそして柔軟に街づくりに反映していく必要があると考えている」と話している。