サッポロ不動産開発(東京都渋谷区、宮澤高就社長)が手掛けたオフィスビル「Sreed EBISU+t」(1月20日竣工)は、PacPort(東京都千代田区、沈燁社長)の提供するスマート宅配システム「Pabbit」を導入した。PacPortによると、同システムは集合住宅向けに開発された〝荷物認証型宅配ソリューション〟であり、オフィスビルでの採用は初めての事例となる。
同システムは、荷物の配送先が不在の場合でも、配送員がインターホンまたは宅配ロッカー上のスマートロックを操作することでロッカーの扉を解錠し、荷物を投函できるという仕組み。また別途、利用者登録等を行うことで、ヤマト運輸による集荷サービスを利用した荷物発送も可能とした。
「Sreed EBISU+t」は、東京メトロ日比谷線恵比寿駅から徒歩2分の立地。建物は9階建てで、1階と2階を店舗、3~9階をオフィスのフロアとして提供。同システムのほか、クラウド型入退出管理システムや空調機の遠隔コントロール機能、AI搭載型無人販売機など、先端技術を用いたオフィスのスマート化などに力を入れた物件としている。
(写真) 「Pabbit」が連動する、アイホン社製のインターホン「dearis」とそのモニター表示画面