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脱炭素目指し東京・城西エリアでSE構法の木造4階建て 小田急不G

 小田急不動産グループの小田急ハウジング(東京都渋谷区、佐藤敏晴社長)はこのほど、東京都内の城西エリアでSE構法の木造4階建て複合施設を竣工した。「個人顧客所有のため」(同社)、具体的な所在地や建物名称などは非公表としているものの、同社によると、SE構法での木造4階建て建築物は城西エリアでは初の事例。

 今回採用されたSE構法は、エヌ・シー・エヌ(東京都千代田区、田鎖郁男社長)が提供し、設計の自由度と耐震性の高さを強みとする木造建築構法。同建築物ではこの構法の特徴を生かし、1フロア60平方メートル超の無柱空間と耐震性能を両立させている。

 同建築物はの用途は住宅兼事務所で、建築面積は約61平方メートル、延べ床面積は約237平方メートル。小田急不動産と小田急ハウジングは、今回の試みを踏まえ、「建築物の木造化の推進等を通じて、脱炭素や環境負荷低減への取り組みを進めることで、持続可能な社会への貢献を果たしていく」としている。

(写真) 今回竣工した建築物の内観