荒川区は3月28日、トレーラーハウスデベロップメント(東京都中央区)と「災害時におけるトレーラーハウスの優先貸出に関する協定」を締結した。これにより、事業者は、地震等災害時の動物収容施設等の確保を目的として、荒川区からの要請に基づき、優先的にトレーラーハウスの運搬、設置、貸し出しを行う。
同区では、生活圏域に合わせた地区ごとに、各地区1カ所程度、ペットの同行避難の受け入れができるよう、地域の理解を深めながら調整を進めている。東日本大震災では、避難所でのペットによる鳴き声や臭いへの苦情、アレルギーを持つ人への健康影響などが課題となった。また、令和6年能登半島地震では、飼い主がペットと共に避難所に入ることができず、車中泊するケースが見受けられ、その解決策として、トレーラーハウスを動物収容施設として活用していた。これらを踏まえ、同区では能登半島地震において、動物収容施設を含めたトレーラーハウスの貸し出しを担っていた一般財団法人トレーラーハウス設置検査機構を通じ、同機構に加盟する同社と協定を締結することとなった。同区によれば、こうした協定締結は23区初という。
写真は、令和6年能登半島地震で活用されているトレーラーハウス