大和ハウスグループの大和ハウスパーキングは4月26日、横浜市保土ケ谷区で運営管理する駐車場(「D-Parking(ディーパーキング)岡沢町第1」にフェンス型ソーラーパネルを設置。発電した再生可能エネルギーを蓄電し、電気自動車(EV)へ充電する実証実験を開始した。5月31日には「D-Parking新横浜駅前第1」(横浜市港北区)にもパネルを設置し、同様の実証実験を開始する。
設置パネルはパネル出力 2.18キロワット(縦型パネル4面)で、同時に2台のEVの充電が可能。EV充電への再生可能エネルギーの活用割合や、発電量とコストのバランス、EV充電利用者の傾向からの発電時間帯や利用時間帯、発電コストと収益のバランスなどを検証する。
同社は全国3299カ所で運営管理する駐車場のうち143カ所でEV充電器を設置。駐車場内でEV充電に必要なソーラーパネルなどの発電設備を設置するには10~15年程度の賃貸借契約期間が必要だが、一般的な時間貸し駐車場の賃貸借契約は2~3年であることから、ソーラーパネルなどの発電設備の設置が難しかった。そこで、賃貸借契約期間が一定期間担保される施設や、賃貸住宅に付帯する駐車場に、フェンス型ソーラーパネルの発電設備を設置することで、発電効率や機器の償却、破棄などを効率よく実現できるかなどを検証する。