マンション・開発・経営

大和ハウス、タイでホテル開発事業に初めて参画

 大和ハウス工業は、タイ・バンコク中心部で開発を進めているホテル「KROMO, Curio Collection by Hilton(クロモ・キュリオ・コレクション・バイ・ヒルトン)」(総客室数306室)の開発に参画する。同国の大手開発事業者SCアセット・コーポレーション社との協業。同社とは5月20日にパートナーシップ締結式を実施した。大和ハウス工業がタイでホテル事業を手掛けるのは今回が初めて。

 バンコク中心部の外資系ホテルや高層オフィスビル、大型複合商業施設などが立ち並ぶ「スクンビット通り」沿いの敷地2956平方メートルに、延べ2万9850平方メートルの28階建てを建設する。竣工は24年12月、開業は25年3月を予定。総事業費は27億4170万バーツ(約104億1800万円相当)。

 同社は、SCアセット社の完全子会社SCエクスペディション社が保有するホテル事業会社の発行済株式の49%を取得。日本国内で培ったホテル開発・運営事業のノウハウを生かしホテル運営支援を担う。
大和ハウス工業は16年に物流施設や工場などの開発最大手のWHAコーポレーション社と合弁会社と設立し、タイでの事業を開始。物流施設の開発・運営・管理・賃貸事業を展開。22年3月には商業施設の開発を開始した。

 同社は海外事業において26年度に売上高1兆円、営業利益1000億円を目指しており、ASEAN・東アジアでは、事業施設などの大型開発を推進し、売上高500億円を計画している。