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建物CO2排出量をAIが算定するシステム共同開発 鹿島・ゴーレム

 鹿島(東京都港区)は、AI(人工知能)技術を活用して建物のライフサイクル全体のCO2(二酸化炭素)排出量を算定できる新たなシステム「Carbon Foot Scope(TM)」(カーボンフットスコープ)を、ゴーレム(東京都千代田区)と共同開発し、提供を始めた。

 新サービスの特徴は、建築部材だけではなく、従来は難しかった構成部材が数万点にも及ぶ設備機器のCO2排出量も算定できる点にある。

 両社によると、AIを活用することで、技術者が構成部材の1つ1つをCO2排出原単位とひも付けて算定する従来の方法よりも、時間で8割程度を削減できる。

 更には、同システムを活用することで、導入企業の顧客が設備機器を選定する際に、CO2排出量が異なる複数のパターンを短時間で複数事例を示し、合理的で経済的なCO2削減プランを提案できるようになる。