ジェクトワン(東京都渋谷区)は、東京都中野区大和町にある築34年の社員寮を、空き家事業「アキサポ」の活用スキームによって、共同住宅「レジデンス中野大和町」として再生した。同物件は、1990年竣工の企業保有不動産。元々は社員寮として使用されていたが、近年は居住者が減少し、相談時には16室中3部屋しか使用されていなかった。加えて、物件保有企業の大阪本社の担当者がメンテナンス対応をしていたが、物理的な距離から定期的な修繕を行うことが難しいという課題があった。
そこで、これらを解消し、長期保有しながら収益化したいという希望を実現するため、初期費用をかけずにリノベーション工事ができ、管理から入居者募集まで任せられる「アキサポの活用」スキームを利用した。物件再生に当たっては、1部屋12平米前後の狭小物件ながらも、共同住宅として入居者が住みやすいように、「水回りの一新」「コンパクトながら利便性の高いキッチンの導入」「収納スペースの新設による居住性向上」「洗濯機置き場の室内化による利便性向上」などの工夫を施した。
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レジデンス中野大和町