売買仲介

オンライン内見の検証開始 ノンブローカーズ 「インスペ買取」で

 日本最大級の不動産買取マッチングサイト「インスペ買取」を運営するNon Brokers(ノンブローカーズ、東峯一真社長)はこのほど、不動産買取に特化した売主向けサービス「オンライン内見PLUS」のベータ検証をスタートした。新型コロナ感染拡大防止に向けた不動産買取の〝ニューノーマル〟の確立を目指す。

 「インスペ買取」は、不動産の売主オーナーと買取会社を直接マッチングする不動産買取プラットフォーム。現在、不動産買取に積極的な会社の登録は720社を超え、買取予算額は6700億円を超える。買取会社による入札競争を生み、高額入札および最短2週間程度のスピード買取を実現する点が特徴だ。

 新サービス提供の背景には、コロナ禍による内見数の減少と感染症拡大防止の両面がある。同社が「インスペ買取」に登録する720社へ行ったヒアリングでは、オンライン内見のニーズが過半数に達したことに加え、事前情報が充実することで実現性が増すということが分かったため、ベータ検証のスタートに至った。詳しい物件の情報や売主のみが知り得る情報(住宅の瑕疵、心理的瑕疵等)など、査定や買取判断に必要な情報を専用ツールによって、事前に取得可能とする。

 東峯社長は「第1弾のベータ検証としてオンライン内見は、買取額の精度を上げることが目的。買取会社が訪問を希望する場合、訪問後に買取の意思決定を行うことを想定している」と説明。ノウハウや習熟度向上により、オンライン内見のみで買取が完結する可能性があると予測している。