「オンライン仲介」開始　全国の「ホームメイト」直営店で　東建コーポ

　新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため不要不急の外出自粛が求められる中、不動産各社は賃貸住宅を希望する入居者に対して、自宅で部屋探しができるオンライン仲介に注力している。そんな中、東建コーポレーションの賃貸事業「ホームメイト」では集客から内見、入居申し込みまでを非対面で対応できるITサービス「オンライン仲介システム」をこのほど全国の同社直営店に導入、運用を開始した。

　「オンライン仲介」は問い合わせから契約に至るまで、部屋探しに関する一連の流れをすべて非対面で完結するサービス。同社ではスマートフォンやパソコンなどIT機器を使って顧客が希望する物件の詳細や室内の360度パノラマビュー、周辺施設の紹介を同社スタッフがテレビ電話を通じて案内する。

　内見はスタッフが物件に同行して説明するのが一般的だが、同社では事前に管理する物件の映像を収録していることに加え、周辺施設案内も同社ホームページ「施設リサーチ/ホームメイト・リサーチ」から閲覧できるため、案内時に複数の物件や周辺施設、各種設備などの同時紹介が可能。入居希望者は細かな条件を比較することができ、内見にかかる所要時間の短縮と効果的な案内ができるなど他社との差別化を図る。

　同社では人の移動や接触が制限される中、従業員の業務効率化と成約率向上に向け、これからもIT活用による販路拡大を目指していく考え。