オフィス家具のイトーキ(東京都中央区)は、IoTセンサーを活用してオフィススタッフの行動を可視化する新サービス『Workers Trail』(ワーカーズトレイル)の提供を11月2日に始めた。IoTソリューションを開発するWHERE(東京都千代田区)が持つIoTセンサーなどの技術に、イトーキの知見や機能の一部を加えてカスタマイズしたアプリケーションとなる。実際にイトーキ本社内に実装して検証を重ねることで、新たな「働く環境」を提案していく。
新サービスは、オフィススタッフがいつ、どこで活動しているのかを〝見える化〟する。イトーキ本社には約400台のIoTセンサーを設置し、約900人の勤務者のオフィス内での行動履歴を測定している。支給されたスマートフォンを持ち歩くだけで、画面のマップ上で在席状況をリアルタイムに把握できる。氏名や所属で検索が可能で、登録した社員だけを表示することもできる。テレワーク先から事前にオフィス内の座席や会議室などを予約できる「ホテリング」機能も搭載している。今後は、データ分析機能を発展させたサービスとして、導入企業へ改善プランを提示するコンサルティングサービスも提供していく。