決算

宿泊事業が大幅改善好調受け中計前倒し コスモス、25年3月期決算

 コスモスイニシアは5月12日、2025年3月期連結決算を公表した。訪日外国人旅行者数の増加によるホテル施設運営の好調に加え、不動産販売でも収益性が改善したことから増収増益となった。

 同社は、コロナ収束に伴う宿泊事業の大幅改善や建築費上昇による事業環境変化を受け、中期経営計画(23年3月期~27年3月期)を1年前倒しして、4カ年で達成していくことも発表した。

 レジデンシャル事業は、豪州開発物件で棚卸資産評価損を計上したものの、新築マンションの引き渡し数増加や戸当たり販売価格の上昇などにより増収増益だった。

 ソリューション事業は、引渡数の減少で減収となった一方、収益性の高い新築開発物件の計上比率が高かったことなどにより増益。

 宿泊事業は、訪日外国人旅行者増加による平均客室単価上昇で増収・増益。次期も、高収益施設の引き渡しで宿泊事業の増益が見込まれる。

コスモスイニシア

決 算 25年3月期

売上高 1,295億円 (4.0%)

営業利益 94億円 (27.3%)

経常利益 79億円 (18.9%)

当期利益 53億円 (24.4%)

予 想 26年3月期

売上高 1,520億円 (17.3%)

営業利益 110億円 (16.4%)

経常利益 96億円 (20.9%)

当期利益 65億円 (22.1%)

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