住友林業はこのほど、ベトナム国内でパーティクルボード(PB)の商業生産を開始し、工場開所式を行った。PBは木質ボードの一種。同社は2010年5月に、PBの製造・販売を行う現地子会社「ヴィナ・エコ・ボード」を設立。工場稼働状況などを確認してきた。
同工場の延べ床面積は約2万5000平方メートルで、年間生産数量は25万立方メートル。サステナブルな植林木や、果樹の廃材を有効活用し、競争力の高い製品を安定的に供給していく。ベトナム国内では最大規模で、住友林業グループでも大規模工場の1つとなる。
今後は、ニュージーランドやオーストラリア、インドネシアなど、環太平洋地域で展開する同社グループ各社とのシナジーを生かし、グループ一体となった商品の拡充や、ベトナム市場への提案力向上と営業力拡充を目指す。また、木質バイオマス発電を導入し、工場に必要な電力を確保する。
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