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不動産集客でポータルサイトよりも自社サイトを強化 スペースリー調べ

 360度パノラマVR(仮想現実)と空間データの活用プラットフォーム「スペースリー」を提供するスペースリー(東京都渋谷区)は、不動産事業者200人を対象として2022年10月下旬から同年11月中旬にかけて実施した「SNSの活用調査」の結果をまとめた。集客方法で「不動産ポータルサイト」が依然として多いものの、今後は「自社サイト」の強化を考えており、その入り口として「SNS」の活用が増えている。ただ、全体の約75パーセントの4社中3社がその効果を実感していない実態を浮き彫りにした。

 現状で最も集客できる方法を聞くと、「ポータルサイト」(構成比52・5パーセント)が最も多い。次いで、「自社サイト」(同26・5パーセント)、「集客は自社で行っていない」(同10・5パーセント)と回答している。
ただ、新しい動きがある。今後、力を入れていく集客方法を聞くと、複数回答可で最多回答は、「自社サイト」(58・0パーセント)、次いで「ポータルサイト」(48・0パーセント)、「SNS」(33・0パーセント)と続く。従来のポータルサイトよりも「自社サイト」への注目度が強まっている傾向がある。

 また、「SNS」の活用の有無とその種類を聞くと、複数回答可で、最多回答は、「活用していない」(40・5パーセント)だが、次いで、「インスタグラム」(38・5パーセント)、「フェイスブック」(24・0パーセント)、「ユーチューブ」(23・5パーセント)、「ツイッター」(18・0パーセント)、「ティックトック」(7・0パーセント)と回答している。

 SNSの活用目的は、複数回答可で、最多が「自社サイトへの集客」(73・0パーセント)で、次いで、「ブランディング」(38・3パーセント)と続く。ただ、活用で最も多い「インスタグラム」の運用について聞くと、複数回答可で、課題点としての最多回答は、「投稿コンテンツの品質」(41・6パーセント)、次いで、「フォロワー(登録者)が集まらない」(31・2パーセント)、「動画などの投稿コンテンツ制作の手間」(27・3パーセント)などを挙げている。活用する不動産事業者各社では、試行錯誤を重ねている様子が浮かび上がっている。